知らないと損!Googleが判定する「あなたのメールの信用スコア」を確認する方法
「せっかくのメルマガ、お客さまの受信箱にちゃんと届いているかな?」
「もしかして、迷惑メールフォルダに分類されちゃってる?」
そんな不安を感じたことはありませんか?
実は、皆さんがメールを送る時に使っている「送信元ドメイン」、つまりメールアドレスの”@”の後ろの部分は、Googleなどのメールサービスから、まるで「信用スコア」のような評価を受けているんです。
住宅購入のためにローンを組むときに、銀行から過去の収入や職歴等を調査され、評価を受けるあれと同じです。この評価が、皆さんのメールがお客さまに届くかどうかの「命運を分ける」と言っても過言ではありません。
「うちのドメイン、どんな評価を受けているんだろう?」
と気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、このGoogleからの「メールの信用スコア」がなぜ大切なのか、そしてそれを無料で簡単にGoogleの信用スコアを確認する方法をお伝えします。
「メールの信用スコア」って何だろう?なぜ大切なの?
まず、「メールの信用スコア」という言葉、ちょっと聞き慣れないかもしれませんね。これは、皆さんのメールを送っている「ドメイン」(例:primoposto.co.jp)が、Googleなどのメールサービスから「どれくらい信頼されているか」を示す評価のことだと考えてみてください。
(1) 送信元ドメインが「信頼度」を左右する
皆さんのメールアドレスの「@」の後ろについているドメインは、インターネット上での皆さんの「顔」のようなものです。
GoogleやMicrosoftなどのメールサービスは、このドメインが過去にどんなメールを送ってきたか、迷惑メールを送っていないか、といった履歴を細かくチェックしています。
もし、皆さんのドメインから迷惑メールが送られたことがあったり、たくさんの人が
「このドメインからのメールは迷惑メールだ!」
と報告したりしていると、そのドメインの「信用スコア」は下がってしまいます。信用スコアが低いと、たとえ真面目な内容のメールであっても、「このドメインからのメールは怪しい」と判断されてしまい、お客さまの受信箱に届きにくくなってしまうのです。
(2) 評価が悪いとどうなるの?
皆さんのドメインの信用スコアが悪いと、以下のような困ったことが起こりやすくなります。
迷惑メールフォルダへの直行
お客さまの受信箱ではなく、直接迷惑メールフォルダに入ってしまう可能性が高まります。これでは、せっかくのメルマガも読んでもらえませんよね。
受信拒否
最悪の場合、メールサービスに「このドメインからのメールは受け付けません」と判断され、メールがお客さまにまったく届かなくなってしまうこともあります。
ブランドイメージの低下
お客さまにメールが届かない、または迷惑メールとして分類されることが続くと、「あの会社からのメールは届かない」「なんだか怪しい」という印象を与えてしまい、皆さんの会社のブランドイメージにも影響が出かねません。
このような事態を避けるためにも、皆さんのドメインがどのような評価を受けているのかを把握し、良い状態に保つことが非常に大切なんです。
Googleが無料で提供!「Google Postmaster Tools」で確認しよう
では、どうすれば皆さんのドメインの「メールの信用スコア」を確認できるのでしょうか?実は、Googleが無料で提供しているGoogle Postmaster Toolsという便利なツールがあるんです。
(1) Google Postmaster Toolsってどんなツール?
Google Postmaster Toolsは、皆さんが管理するドメインから送られるメールが、GoogleのGmailユーザーにどのように届いているかを分析するためのツールです。このツールを使うと、次のような情報を無料で確認することができます。
迷惑メールの報告率
皆さんのドメインから送られたメールが、どれくらいの割合で迷惑メールとして報告されているか確認できます。0.3%超えたらアウトです。
送信IP評価
メールを送っている、メールサーバーのIPアドレスの信頼性評価。共有IPの場合は、同じIPを使っているユーザの影響を受けます。
ドメイン評価
メール送信に活用している、ドメインの評価。高・中・低・悪の4段階で評価を確認することができます。常に”高”の評価を得る必要があります。
認証エラー
SPFやDKIMといった「なりすまし対策」がきちんと機能しているか。
これらの情報を定期的にチェックすることで、皆さんのドメインが健全な状態にあるか、もし問題があればどこに原因があるのかを早期に発見し、対策を講じることができます。
(2) Google Postmaster Toolsの設定方法をざっくり解説!
「設定って難しそう..。」と感じるかもしれませんが、基本的な流れはシンプルですよ。
Googleアカウントでログイン
まず、GoogleのGmailアカウントでGoogle Postmaster Toolsのサイトにアクセスします。
ドメインの追加
皆さんのメールアドレスのドメイン(例:primoposto.co.jp)をツールに登録します。
ドメインの所有確認
「本当にこのドメインの持ち主であるか」を確認する作業が必要です。
これは、皆さんのウェブサイトのDNS設定(インターネット上の住所録のようなもの)に、Googleが指定するテキスト情報を追加することで行います。
ちょっと専門的に聞こえるかもしれませんが、ウェブサイトを管理している方や、レンタルサーバーのサポートに問い合わせれば、やり方を教えてもらえることが多いですよ。
設定が完了すると、通常は数日後からデータが蓄積され始め、皆さんのドメインの「メールの信用スコア」が見られるようになります。
ドメイン評価を「良い状態」に保つために
Google Postmaster Toolsで皆さんのドメイン評価を確認したら、それを良い状態に保つための努力も大切です。もし評価が低いと感じたら、以下のような点を見直してみましょう。
迷惑メール報告を0.3%以下にする
Googleが送信者向けガイドラインで迷惑メールの報告は0.3%以下にするよう、具体的な数値を示しています。
お客さまに「このメールはいらないな」「迷惑メールだ」と思われないような、価値のある情報を提供するメール作成を心がけましょう。配信停止の案内を分かりやすくすることも大切です。
無効なアドレスを整理する
存在しないメールアドレスや、エラーで戻ってくるアドレスに何度もメールを送っていると、評価が下がってしまいます。定期的にメールリストを整理し、無効なアドレスを削除することが重要です。
サンセットポリシーを定め、メールクリーニングを実施することは不可欠な対応です。
「なりすまし対策」をしっかり行う
SPF、DKIM、DMARCといったなりすまし対策(メール認証技術)をきちんと設定し、皆さんのメールが「本物である」ことを証明しましょう。これらはメールサービスが信頼性を判断する上で、非常に重要な要素です。
信頼されるメール送信者になるために
皆さんのメールがお客さまの受信箱にきちんと届くかどうかは、この「送信元ドメインの評価」、まさに「メールの信用スコア」が大きく影響します。Google Postmaster Toolsは、その評価を無料で確認できる強力なツールです。
ぜひ、このツールを活用して、皆さんのドメインが今どんな評価を受けているのかを確認してみてください。そして、もし改善の余地があると感じたら、少しずつでも対策を始めていきましょう。