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2025年のメールマーケティング。Googleのフィルタリングシステムを理解する

2025.04.14
日吉 浩之のプロフィール写真

株式会社プリモポスト 取締役

日吉 浩之 メール到達エバンジェリスト

2025年に入ってメールマーケティングにおいて、メールの到達率(Deliverability)は次々と生まれてくるセキュリティ対策という壁を乗り越える必要がある時代になっています。

Googleのフィルタリングシステムは常に進化し、その仕組みでもあり基準を理解していないと重要なメールが相手に届かず、成果に悪影響を及ぼすことになります。

今回は、Eメール認証と配信技術の専門家であるサラ・パパドプロー(Sarah Papadopoulou)氏がLinkedInで公開した最新のGoogleのフィルタリングに関する実験内容を紹介しながら、Googleがメール配信をどのように判断しているかを深掘りしていきます。

サラ・パパドプロー氏のプロフィール

サラ・パパドプロー氏は、Moosend(Sitecoreグループ)にてシニア・デリバラビリティ・マネージャーとして活躍する、ヨーロッパを代表するメール配信の専門家です。

彼女は「Inbox Expert(受信箱の達人)」の異名を持ち、迷惑メールの回避・バウンス率低減のエキスパートとして、多くの企業のメールマーケティング成功を支援してきました。

また、自身が立ち上げた配信検証サービス「checkmylink.gr」などを通じて、送信ドメインやリンクの健全性チェックを広く提供し、送信者の信頼性向上をサポートしています。

https://www.linkedin.com/in/sarah-papadopoulou-0525ba55/

サラ氏が行った9つのテストケースと結果

Googleのフィルタリングシステムの挙動を実証的に検証したサラ氏による9パターンのテスト結果は、非常に示唆に富んでいます。

メール送信用のドメインやIPの評価、なりすまし対策の有無、さらには件名の内容といったさまざまな要素が、配信結果にどう影響するのかが明確に浮かび上がっており、メールマーケティングの実務に直結する貴重な示唆を与えてくれます。

  ポイント 仮説 結果 コメント
1 – DKIMなし
– SPF・DMARCあり
– IPの評価が高
一部の認証が欠けても、他が整っていれば受信される可能性がある ❤️プロモーションタブ 認証が一部不足してもIPの評価が一定あれば配信可能。
2 – SPF・DKIM・DMARCすべて未設定 認証がないとGoogleは完全に信頼しない 💔迷惑メールフォルダ 認証が欠落すると評価が非常に低くなる。
3 – DKIMのみ設定
– SPF・DMARC未設定
DKIM単独では不十分 💔迷惑メールフォルダ(警告表示あり) DKIMのみでは不十分で完全な設定が必要。
4 – ドメイン評価が高
– IPの評価が低
ドメイン評価がIPよりも優先される ❤️プロモーションタブ IPの評価よりドメイン評価が重要な例。
5 – ドメインとIPの両評価が低 両方悪いと高確率で迷惑メールになる 💔迷惑メールフォルダ 典型的な迷惑メールパターン。
6 – 疑わしい件名(「重要:アカウントが停止されます」)
– ドメイン評価が高
– IPの評価が高
一時的に回避できても継続使用は危険 ❤️プロモーションタブ 評価が高ければ一時的には問題なし。
7

– 疑わしい件名(「緊急:パスワードを今すぐ変更してください」)
– ドメイン評価が低
– IPの評価が高

疑わしい件名+評価が低は致命的 💔迷惑メールフォルダ 影響が大きく、迷惑メール扱い確定。
8 – 疑わしい件名(「【警告】支払い情報を更新してください」)
– ドメイン評価が低
– IPの評価が低
すべての要素が悪いと必ず迷惑メール 💔迷惑メールフォルダ 迷惑メール判定を避けられない。
9 – MAツールで使うようなトラッキングドメイン評価が低
– 送信元の評価が高
– IPの評価が中もしくは高
トラッキングドメインは影響するが他でカバー可能 ❤️プロモーションタブ 送信元の信頼性で救われるケース。

サラ氏が提案する配信性向上のための具体的なアドバイス

配信性を安定させ、迷惑メールフォルダに入るリスクを減らすためには、単なる技術設定だけではなく、日々の運用と内容設計にも気を配る必要があります。以下に、サラ氏の示唆をもとにした具体的な対策を紹介します。

サラ・パパドプロー氏が提示したIT担当者、ならびにメールマーケティング担当者への実践的なアドバイスを以下にまとめます。

(1) SPF、DKIM、DMARCの3つのなりすまし対策を必ずすべて設定し、DNSレコードなども含めて正確に維持する。これらが揃っていないと、Googleは受信メールを信頼しない。

(2) 実績のあるドメインを使用し、新規ドメインを使う場合は徐々に配信量を上げて評価を育てる。また、Google Postmaster Toolsを活用して、ドメインの評価を定期的にチェックする。

(3) 件名・本文には信頼感と価値を重視した表現を使う。”アカウント停止””大至急ご対応ください”など過剰な痛みを与える表現は避ける。

(4) メールの送信量は段階的に増やし、特に新しいキャンペーンやメルマガの初期段階では注意する。急激な送信量の変化はスパム行為とみなされるリスクがある。

(5) メールの受信者が”開きたくなる””読みたくなる”メールを目指し、パーソナライズや役立つ情報の提供に努める。エンゲージメント率の高いメールはGoogleに好まれる。

当社も新規ドメインを使った10通に満たない送信数でスパムハウスのブラックリストに掲載された経験があります。新規ドメインの取り扱いはご注意ください。

最後に

サラ・パパドプロー氏の記事は、2025年のメールマーケティングにおいて極めて重要な示唆を与えてくれます。Googleのフィルタリングアルゴリズムは

  • 「なりすまし対策など技術的な正確さ」
  • 「送信者ドメインの評価」
  • 「ユーザーのエンゲージメント(開封・クリック・返信等)」

の三つの要素で成り立っています。

メールマーケターはこれらを総合的に理解し、日々の施策に反映することで初めて、安定的なメール配信を実現できるはずです。

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