メールマーケティングの会社 PRIMOPOST

  • TOP
  • サービス概要

    メール関連サービス

    • メール・コンテンツ制作
    • メール開封率・到達率改善サービス
    • メールクリーニングサービス
    • ドメインウォームアップサービス
    • SPFの自動フラット化サービス
    • ブラックリスト監視サービス
  • 商品
  • 会社概要
  • マーケティングに関するブログ
お問い合わせ
トップページ

ブログ

blog

5社は覚えろ!メールのブラックリストを提供している世界のサービスプロバイダー

2023.12.24
日吉 浩之のプロフィール写真

株式会社プリモポスト 取締役

日吉 浩之 メール到達エバンジェリスト

メルマガ担当者がブラックボックスに感じる”自社ドメイン(IP)の評価”。配信するメールによって、通常のフォルダーに入ったりすることもあれば、スパームフォルダーに入ることもある。理由がわからず苦しむことがあるかと思います。

さまざまな事業者で使われているメールのブラックリスト。令和の時代に存在する世界の主たるブラックリスト提供事業者を確認していきたいと思います。

最初のブラックリスト、MAPS(Mail Abuse Prevention System)が生まれた背景

1990年代半ば、インターネットの普及と共にスパムメールが大きな問題となりました。当初、メールサーバーの管理者は個別にブラックリストを作成し、スパムメールを送信するドメインやIPアドレスをブロックしていました。しかし、この対策はスパムメールの急増に対応しきれず、より効果的な対策が求められました。

1各メールサーバー管理者が独自のブラックリストを作成して対応していましたが、この手法では対応が追いつかず、この問題に対処するためにMAPS(Mail Abuse Prevention System)が登場しました。

MAPSは、複数のメールサーバーからのスパム報告を集約し、共有することで、より効果的にスパムをブロックできるようになりました。このシステムはパウロ・ヴィクシーによって創設され、彼の会社Vixie Enterprisesが運営しました。

ヴィクシーは、インターネットのインフラに関する深い知識を持つ技術者で、BINDの開発者としても知られています。このサービスは2006年にTrend Microに買収され、現在では「Trend Micro Email Reputation Services」として提供されています。

スパムメールの送信源となる可能性が高いオープンリレーを特定したORBS(Open Relay Behavior-modification System)

1990年代後半、インターネットの拡大と共にスパムメールの問題が顕著となり、ニュージーランドのアラン・B・ブラウンによって開発されたORBS(Open Relay Behavior-modification System)は、その対策として注目されました。

このシステムは、オープンリレーと呼ばれるセキュリティ上の弱点を持つメールサーバーを特定し、それらを公開するブラックリストサービスでした。

ORBSの主な目的は、スパムメールの送信源となる可能性が高いオープンリレーを特定し、その情報を共有することで、スパムメールの拡散を抑制することにありました。

インターネット上のメールサーバーを自動的にスキャンし、オープンリレーとして動作するかどうかをテストすることで、オープンリレーと判定されたサーバーはブラックリストに登録され、公開されていました。

しかし、ORBSはメールサーバーのスキャンによりプライバシー侵害や不正アクセスとの批判を受けることがあり、アラン・B・ブラウンの強硬な運営姿勢も論争の原因となりました。

それにもかかわらず、ORBSはオープンリレーを対象とした初のブラックリストサービスであり、その後の類似サービスに大きな影響を与えました。スパム対策における新しいアプローチを提供し、業界の進化に寄与しました。

スパムメール送信元やオープンリレーを特定するSORBS(Spam and Open Relay Blocking System)

インターネットが急速に普及し、スパムメールの問題が深刻化する中、SORBS(Spam and Open Relay Blocking System)はスパム対策の重要な一環として登場しました。

オーストラリアのマシュー・サリバンによって2001年に開発されたこのシステムは、スパムメール送信元やオープンリレーを特定し、その情報を提供するブラックリストサービスです。

SORBSの主要な機能は、インターネット上のメールサーバーをスキャンし、スパムメールの送信源となり得るサーバーやオープンリレーを識別することにありました。

このシステムによって識別されたサーバーのIPアドレスはブラックリストに登録され、このリストは公開され、ISPや企業などが利用することができました。

提供されるブラックリストは、スパム対策に取り組む事業者や組織にとって貴重なリソースとなり、スパムメールや関連するセキュリティ脅威からネットワークを保護する上で広く利用されています。

また、SORBSはスパムメールの送信者を識別し、その情報を共有することで、スパムの拡散を効果的に防ぐことを目指していました。

SORBSは、メールサーバーのセキュリティを強化し、スパムメールによる被害を減少させるための重要なツールとして認識されています。その運営は、スパムメール対策の進化において重要な役割を果たし、後続のブラックリストサービスに影響を与えました。

現在、SORBSはProofpoint, Inc.によって運営されており、その製品ラインの一部として機能しています。

SORBSの継続的な運営は、インターネットの安全性を高め、スパムメールからユーザーを保護する上で不可欠な役割を果たしています。スパムメールの問題に立ち向かう上でのSORBSの貢献は、サイバーセキュリティ分野において重要な意味を持っています。

スパムやマルウェアの送信元となるIPアドレスを特定したSpamhausのリスト

インターネットの安全性を高めるための闘いの中で、Spamhausは世界的に認知された重要な役割を果たしてきました。

1998年にイギリスのスティーブ・リンフォードによって設立されたこの非営利組織は、スパムやマルウェアの送信元となるIPアドレスを特定し、その情報を全世界のメールサーバーに提供することを目的としています。

Spamhausは、そのブラックリストサービスを通じて、インターネット上のスパム送信者を特定し、それらの情報を共有しています。代表的なブラックリストには

  • Spamhaus Block List
  • Exploits Block List

があり、これらはインターネットサービスプロバイダーや企業のメールサーバーに広く利用されています。

これらのリストは、スパムメールやその他の不正なオンライン活動を防ぐための重要なツールとなっています。

提供されるブラックリストは、スパムメールの送信源となるIPアドレスやドメインを識別することで、メールサービスプロバイダーや企業がスパムメールを効果的にフィルタリングするのを支援します。スパムによるセキュリティリスクを低減し、ユーザーに安全で快適なメール環境を提供することが可能になります。

Spamhausは、スパムメールだけでなく、フィッシング詐欺、マルウェアの拡散、ボットネット活動などのオンライン脅威に対しても重要な役割を担っています。インターネットのセキュリティと信頼性を保つための戦いにおいて、Spamhausは世界中の多くの組織や個人にとって不可欠なリソースとなっています。

その非営利性質と、スパム及びオンライン脅威の拡散防止に向けた献身的な取り組みにより、Spamhausはインターネットコミュニティから高い評価を受けています。今後も、Spamhausはスパムメール対策とインターネットの安全性向上に貢献し続けることが期待されています。

メール送信者をスコア化するReturn Path Blocklist(RPBL)

Return Path Blocklist(RPBL)は、メールマーケティングの分野で重要な役割を果たしてきたブラックリストサービスです。このサービスは、Return Path, Inc.によって提供され、メールの送信者が過去にどれだけ信頼性のある行動を取ってきたか、またそのメールがスパムである可能性がどれだけあるかを示す情報を提供します。

RPBLは、メール送信者の信頼性を示すスコアを基に、メールサービスプロバイダーがメールの処理方法を決定するのに役立てられています。このスコアは、送信者が過去にどれだけ信頼性のある行動を取ってきたか、またそのメールがスパムである可能性がどれだけあるかに基づいています。

スコアが低いメールはスパムフォルダに自動的に移動されることもあります。これにより、メールの受信者は不要なメールから保護され、一方でメールの送信者は自分のメールが正しく配信される確率を上げることができます。

Return Path Blocklistの主な利点は、メールの受信者を不要なメールから保護することと、メールの送信者にとって正確な配信を確保することにあります。このように、RPBLはEメールマーケティング業界における信頼性評価において重要な役割を果たしてきました。

しかし、2019年にはReturn Path, Inc.がValidity Inc.というアメリカの企業に買収されました。この買収により、RPBLはValidityの製品ラインの一部となり、その機能は引き続き提供されています。現在では、RPBLの名前は消えていますが、その機能と目的はValidityのサービスを通じて提供され続けています。

RPBLは、メールマーケティングの分野でメールの信頼性を高めるための重要なツールとして認識されています。メールの送信者にとって信頼性の高い配信を保証し、受信者を不要なメールから保護することで、Eメールマーケティング業界の発展に大きく寄与してきました。

Validity Inc.による買収後も、このサービスは重要な役割を続けており、Eメールマーケティングの安全性と効果性を高めるために利用されています。

ブラックリストに載っていないか監視する方法

当社では、世界で200以上あるブラックリスト管理事業者に指定したIPもしくはドメインがリストに載っていないか監視するサービスを提供しております。メールが届かず、ブラックリストに載っているのではないかと心配している担当者さま。

当社サービスを通じて、まずは3か月間状況を確認してみてください。

メール送信用IPアドレス・ドメイン│ブラックリスト監視サービス

最後に

これらのブラックリストサービスの存在は、メールマーケティング担当者やメールサーバー管理者にとって重要な意味を持ちます。ブラックリストに記載されたドメインやIPアドレスからのメールはスパムフォルダに振り分けられることがあり、これがメールマーケティングの成果に直接影響を及ぼすことがあります。

そのため、自社のドメインがブラックリストに掲載されていないか、または誤って掲載されていないかを常に監視し、必要に応じて修正措置を取ることが重要です。メールマーケティング担当者は、自社のメール戦略やコンテンツがブラックリストの基準に違反していないかを理解し、適切な調整を行うことが求められます。

記事一覧に戻る

関連商品

  • ベアメール

    ベアメール
    SMTPリレーメール配信無料トライアル
    ベアメールは、株式会社リンクが提供するクラウド型メールリレーサービスです。ECサイトの通知など、お客様に確実に届けたいメールを高速かつ安全に配信します。煩雑なサーバー運用を意識することなく、高いIPレピュテーションと手厚いサポート体制で、メールの到達率を劇的に向上させ、運用負荷を大幅に軽減します。
  • yaritori

    AIメール配信無料トライアル
    yaritoriは、複数人でのメール対応で生じる「二重対応」「対応漏れ」「属人化」といった課題を解決するクラウド型メール共有システムです。シンプルで直感的な操作画面と、必要な機能を網羅したオールインワン設計が特長。誰がどのメールに対応しているか一目で把握でき、担当者設定やコメント機能で情報共有をスムーズにします。よく使う返信文をテンプレート登録したり、特定のメールを自動で担当者に割り振ったりと、業務効率化を強力にサポート。対応状況の可視化や顧客情報の一元管理、充実したセキュリティ機能も備わっています。初期費用無料で月額1,980円から利用可能。カスタマーサポート、営業、広報など、多様な部署で活用され、顧客満足度向上と業務効率化を同時に実現します。まずは無料プランでお試しください。
  • dmarcian

    DMARCセキュリティ
    dmarcianは、メールのなりすましやフィッシング詐欺からドメインを保護する国際標準規格DMARCの分析に特化したSaaSプラットフォームです。
  • List Finder

    MAツール無料トライアル
    List Finderは、見込み客の行動を「見える化」し、営業活動を最適化するMA(マーケティングオートメーション)ツールです。ウェブサイトのアクセス解析からメール配信、フォーム作成、顧客管理までを一貫してサポートします。
  • Mailchimp

    STOメール配信権限付与機能
    Mailchimpは、ユーザーフレンドリーなメールマーケティングサービスで、小規模事業者から大企業まで幅広く利用されています。特長は、直感的なデザインと強力な機能、例えば送信時間最適化(STO)などが挙げられます。このSTO機能は、受信者の行動データを分析し、メールが開封されやすい最適な時間に自動的に配信します。また、権限管理機能を利用することで、外部の事業者に業務を委託することが可能です。アカウント内で異なるユーザーレベルを設定することにより、必要な権限のみを委託先に与えることができます。例えば、マーケティングキャンペーンの管理者には、メールの作成や送信、オーディエンスのインポートなどの機能へのアクセスを許可し、請求情報などの機密データへのアクセスは制限することができます。これにより、専門的な業務を効率的にアウトソーシングしながらも、セキュリティを確保することができます。
  • ベアメール – SPFホスティング

    ベアメール
    SPFホスティング
    ベアメールのSPFホスティングは、SPF認証の技術的課題を解決するサービスです。DNSのルックアップ回数や文字数制限を気にすることなく、複雑なSPFレコードを自動でフラット化し、認証エラーを解消します。
商品一覧を見る

検索

15th Digital Marketing Expo
ドメインウォームアップの窓口
メールクリーニングの窓口

最近の記事一覧

  • 日本電気株式会社(NEC)さま向けオンライン勉強会を実施しました
  • 2025年7月。密かにGmailの迷惑メール基準が激変!欧米で先行中の「購読の管理」が日本のメールをどう変えるか
  • リストクリーニングとデータ分析が導く!開封率40%を越える持続的な成長戦略
  • 【脱・無駄配信】リストクリーニングとサンセットポリシーで実現する、届くメルマガの鉄則
  • 【開封率40%未満!?】「リストクリーニング」でスパム判定を避け、売上を最大化する

人気記事一覧

  • BtoBマーケティングで成功するための心理戦略 – 権威の効果と白衣効果 –
  • メールがなぜ迷惑メールに入るの?HeaderFrom設定で到達率を改善する方法
  • リスク管理部門がウオッチすべき?執拗なメルマガがドメイン評価を破壊
  • 日本電気株式会社(NEC)さま向けオンライン勉強会を実施しました

関連する記事

  • メールマーケティングにおけるバウンス率や開封率は、キャッチオールのメアドで歪められる
  • ドメインの評価とは メールが届かない原因はドメインレピュテーション?改善策と防止方法を解説
  • メールのバウンス率とは?また、その値はどのように判断すべき?
  • メールタイトルでインパクトを与えるための17要素
  • Googleの”メール送信者のガイドライン”だけではない!実はAppleも出している”Postmaster information”
PAGE TOP
  • サービス概要
  • 会社概要
  • お知らせ
  • ブログ
  • 成長戦略プレイブック
  • パートナー募集
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー
  • サイトマップ
株式会社プリモポスト

© PRIMOPOST.