開封率40%の壁、超えられます!「メールが読まれない」を解決する診断フロー
メール配信の担当者にとって、ご自身の送ったメールがどれくらい読まれているかは、やはり気になるところですよね。
「開封率40%」という数字。
ひと昔前までは、達成するのが困難ともいわれるKPIでしたが、サンセットポリシーなどを作って運用を見直していけば必ず達成ができる値です。
今回は「メールが読まれない」という悩みを解決するための診断フローを分かりやすく解説していきます。どこから原因を探し、どう改善していけば良いのか、具体的なステップを見ていきましょう。
開封率が20%台!? まずは開かれない”根本原因”を探ろう
メールの開封率が低い場合、その原因は一つとは限りません。送信元の信頼性、メールの内容、送るタイミングなど、様々な要素が絡み合っています。まずは、最も根本的な部分から順にチェックしていきましょう。
メール送信用ドメインの評価をチェックする
皆さんがメールを送る際の「ドメイン」は、メールサービスから常に評価されています。このドメインの評価が低いと、どんなに良い内容のメールを送っても迷惑メールと判断され、お客さまの受信箱に届きにくくなります。
まずは、以下のツールを使ってドメインの評価を確認しましょう。
Google Postmaster Tools(グーグル ポストマスター ツール)
Gmail宛のメール送信に関するドメインの評価や、迷惑メール報告率などを確認できます。ここでドメイン評価は4段階で評価されますが、”悪い”もしくは”低”という評価の場合は、改善が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
Spamhaus(スパムハウス)などのブラックリストチェックツール
あなたのドメインが国際的なブラックリストに登録されていないかを確認します。ここに登録されていると、メールがほとんど届かなくなります。
もしドメイン評価に問題がある場合、その原因は「なりすまし対策」の設定不備や、「メールリストの不健全さ」にある可能性が高いです。これらの問題は、過去の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご確認ください。
送信IPの評価をチェックする
メールを送っている「IPアドレス」の評価も確認しましょう。特に、多くのメール配信サービス(ESP)で使われている「共有IPアドレス」の場合、同じIPを使っている他のユーザーの行動が、あなたのメール到達率に影響を及ぼすことがあります。
IPアドレスの評価も、Spamhausなどのブラックリストチェックツールで確認できます。もしIPアドレスがブラックリストに載っている場合は、利用しているメール配信サービスに問い合わせるか、専用IPアドレスの利用を検討する必要があるかもしれません。
根本的な部分に原因がなければ「メールの内容」を見直そう
ドメインやIPアドレスの評価に問題がないのに開封率が低い場合は、メールそのものの「中身」や「送り方」に改善の余地がある可能性が高いです。次のポイントをテストし、お客さまの反応を見てみましょう。
件名と文面をテストする
お客さまがメールを開封するかどうかは、まず「件名」で決まると言っても過言ではありません。そして、本文も読まれなければ意味がありません。
件名の工夫
- お客さまのメリットを明確に伝える(例:「〇〇するだけで△△が手に入る!」)
- パーソナライズ(お客さまの名前を入れるなど)
- 緊急性や限定性を適度に加える
- 絵文字を効果的に使う(ただし使いすぎない)
A/Bテストを実施し、どの件名がより開封されるかを検証する。
文面の改善
- お客さまにとって価値ある情報を提供できているか?
- 読みやすいレイアウトか?(適切な改行、見出し、画像の使用など)
- クリックしてほしいCTAのテキスト&イメージ画像が明確か?
- 不自然な表現や過剰な装飾はないか?
これらの要素を少しずつ変えてテストし、お客さまの反応が良いものを見つけ出しましょう。
送信タイミングをテストする
メールを送る「タイミング」も、開封率に大きく影響します。お客さまがメールをチェックしやすい時間帯は、業種やターゲット層によって異なります。
- 曜日ごとの開封率を比較する
- 時間帯ごとの開封率を比較する(例:通勤時間帯、休憩時間、終業後など)
A/Bテストで異なる時間帯に送信し、最適なタイミングを見つける。
例えば、BtoB(法人向け)のメールであれば平日の午前中や午後、BtoC(個人向け)のメールであれば休日の午前中や平日の夜が良い結果を出すこともあります。お客さまの行動パターンを予測し、実際にテストして効果的なタイミングを探りましょう。
金曜日のメール配信をやめるだけでも、随分違う結果が出ることが多いですよ。
開封率40%超えを目指すための継続的な改善
ここまで解説した診断フローは、一度行えば終わりではありません。メールマーケティングは、常に変化するお客さまのニーズやメールサービスのアルゴリズムに合わせて、継続的に改善していく必要があります。
ご紹介した各対策で問題が見つかった場合は、それぞれの対策を講じましょう。そして、改善策を実行したら、再度開封率やその他のKPI(エラー率、迷惑メール報告率など)を定期的にチェックし、効果を測定することが重要です。
もし、これらの診断や改善作業に不安を感じる場合や、より専門的なサポートが必要な場合は、私たちプリモポストにご相談ください。お客さまのメール開封率・到達率改善を専門とする私たちがお手伝いさせていただきます。
最後に
「開封率40%の壁は必ず超えられます!」
あなたのメールがお客さまに読まれるようになるための第一歩は、現状を正しく診断し、原因を特定することから始まります。
ドメインやIPアドレスの評価、そして件名、文面、送信タイミングといった要素を一つずつ見直すことで、きっとあなたのメルマガも「読まれるメール」へと進化していくはずです。