あなたのメール、読まれ続けてますか?未来のメルマガを「勝たせる」戦略
メール配信に携わる皆さんにとって、メールがお客さまに「届く」だけでなく、その先の「読まれる」「行動につながる」というステップは、常に追求したい目標ですよね。
しかし、迷惑メール対策の進化やお客さまのニーズの多様化により、メールが受信BOXに届くだけでは不十分な時代になってきました。これからは、お客さまに継続してメールを開封・クリックしてもらうための、より戦略的なメルマガ設計が求められます。
今回は、どうすればお客さまに選ばれ、愛されるメルマガを作り続けられるのか、そのための重要なポイントを分かりやすく解説していきます。
変化するメール環境!”届ける”だけでは不十分な時代に
近年、メールを取り巻く環境は大きく変化しています。GoogleやMicrosoftなどの主要なメールサービスは、ユーザーを迷惑メールや詐欺メールから守るために、セキュリティ対策を一層強化しています。
シンプルになりすまし対策の設定(SPF、DKIM、DMARC)ができていればメールが届く、という単純な話ではなくなってきました。
これからのメールマーケティングでは、送信元の信頼性はもちろんのこと、お客さまにとってそのメールが
「どれだけ価値があり、本当に読みたいものか」
という点が、これまで以上に重視されるようになります。
つまり、これからは単にメールを「届ける」だけでなく、継続的に「開封され、クリックされる」。つまり、エンゲージメントされるメルマガを設計することが、成功の鍵となるのです。
「開封・クリックされ続ける」ためのメルマガ設計とは?
お客さまに選ばれ、行動してもらえるメルマガを設計するためには、具体的にどのような戦略が必要なのでしょうか?
(1) PDCAサイクルで「仮説→検証→改善」を繰り返す
メールマーケティングを成功させるためには、一度メールを送って終わりではありません。常に「計画(Plan)を立てる」「実行(Do)する」「結果を評価(Check)する」「改善(Action)する」というPDCAサイクルを回し続けることが重要です。
Plan(計画)
どんな内容のメールを送るか、誰に送るか、どんな効果を期待するかを具体的に計画します。
Do(実行)
計画に基づいてメールを配信します。
Check(評価)
開封率、クリック率、コンバージョン率などのデータを分析し、計画通りの効果があったか、何が良かったのか、悪かったのかを評価します。
Action(改善)
評価結果に基づいて、次の配信でどこを改善すべきかを決定し、次の計画に活かします。
この繰り返しにより、お客さまの反応をより深く理解し、メルマガの質を継続的に高めていくことができます。
(2) A/Bテストで「効果の検証」を徹底する
PDCAサイクルを効果的に回すために不可欠なのが「A/Bテスト」です。
A/Bテストとは、件名、本文のレイアウト、CTA(行動喚起)ボタンの色、画像、送信時間帯など、メールの要素を2パターン以上作成し、それぞれを少数のグループに配信して、どちらがより良い結果を出したかを比較検証する方法です。
例えば、「件名A」と「件名B」でどちらの開封率が高いか、「ボタンの色が赤」と「青」でどちらがクリックされやすいか、といったことを具体的な数字で確認できます。
勘や経験だけでなく、データに基づいて「お客さまに響く」ベストな形を見つけ出しましょう。メールを配信する曜日と時間によっても、まったく違う結果を生みだします。金曜日にメルマガを配信していませんか?
(3) 読者一人ひとりに合わせた「パーソナライズ」
未来のメールマーケティングでは、画一的なメールではなく、「あなたにぴったりの情報」が届くパーソナライズされたメールが、お客さまに選ばれる大きな要因となります。
セグメンテーション
読者を性別、年齢、購入履歴、ウェブサイトの閲覧履歴、興味関心などに基づいて細かく分類(セグメント)し、それぞれのセグメントに合った内容のメールを配信します。
行動に応じた自動配信
特定の商品をカートに入れたまま購入していないお客さまにリマインドメールを送ったり、特定カテゴリの商品を閲覧したお客さまにおすすめ商品を提案したりするなど、お客さまの行動に合わせて自動でメールを送る仕組みの導入も有効です。
レコメンド機能
過去の購買履歴や閲覧履歴に基づいて、お客さまが興味を持ちそうな商品を自動でおすすめする機能をメールに取り入れることで、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。
お客さま一人ひとりに「自分宛のメッセージだ」と感じてもらえるような、きめ細やかなアプローチが、長期的な関係構築につながります。
常に「最新トレンド」に対応できる柔軟な戦略を
受信ボックスのセキュリティは今後も厳しさを増していくでしょうし、お客さまのメール利用の仕方も変化していきます。そのため、一度構築した戦略に固執するのではなく、常に最新のトレンドに対応できる柔軟なメールマーケティング戦略を構築しておくことが重要です。
新しい技術の導入、法律や規制の変更への対応、そして何よりもお客さまの行動やニーズの変化に常にアンテナを張り、迅速に対応できる体制を整えましょう。
もし、このような未来を見据えたメールマーケティング戦略の構築や、PDCAサイクルの運用、A/Bテストの実施などに不安を感じる場合は、ぜひ専門家にご相談ください。
未来を勝ち抜くメルマガの秘訣
単にメールを「届ける」だけでなく、継続的に「開封され、クリックされる」メルマガを設計することは、これからのメールマーケティングにおいて不可欠な戦略です。
- PDCAサイクルの実践
- A/Bテストによる効果検証
- 読者一人ひとりに合わせたパーソナライズされた内容の提供
これらを地道に、かつ戦略的に行っていくことで、あなたのメルマガは未来のお客さまにも選ばれ続ける強力なツールとなるでしょう。
未来を見据えたメールマーケティング戦略で、さらなるビジネスの成長を目指しましょう!ご不明な点やご相談があれば、いつでもお気軽にお声がけくださいね。